成年後見業務

 こちらでは成年後見業務について紹介いたします。

 判断能力の不十分な方々(認知症高齢者・知的障がい者など)を保護するための制度です。

財産管理と身上保護を業務内容とします。

 家庭裁判所が選任した成年後見人等がつき、本人に代わって預貯金などの管理(財産管理)や、入院などの手続き(身上保護)をして本人をサポートします。

 判断能力が不十分な方が詐欺などで損害を受けないように、本人の権利を守ります(財産管理)

本人の希望や生活状況に配慮し、本人に代わって施設入所や入院等の契約をすることもあります(身上保護)

 その他、成年後見業務についてご案内します。

身近な法律入門 成年後見人の財産管理業務と空き家空き地問題

成年後見制度を簡単にご紹介

法定後見制度

 物忘れが激しくなったAさん。

何度も同じものを買ったしまったり、セールスマンの言いなりで高価な商品を契約してしまったり。

 家庭裁判所に申し立てて、後見人(Aさんの判断能力の程度により保佐人、補助人)を選んでもらうことができます。

 後見人等はAさんの財産管理をし、悪徳商法に対して契約の取り消しなどの対応ができます。

 後見人等は家庭裁判所に対して業務の報告を行う義務がありますから安心ですね。

 詳しくは当事務所までお問い合わせください。

親亡き後の子供が心配

 Bさんの子供は50歳ですが、知的障がいがあり、Bさんが一人で面倒を見ています。

 Bさんも80歳になり今後の長男の生活が心配です。

 この場合、Bさんともう一人が共同で成年後見人に就任する方法があります。

 Bさんが元気な間は今までどおりお子さんの面倒を見、Bさんに万一のことがあったら、もう一人がお子さんの財産管理をします。

こうすることによって、途切れることなくお子さんを護ることができます。

 家や預金など、財産の承継のため、遺言書を残しておくことも重要ですね。

遺言書作成

誰が後見人になるか

 真っ先に思い浮かぶのは肉親ですね。実際に親族後見人もいらっしゃいます。

 しかし親族もそれぞれ色々な事情を抱えているのが通常です。親の介護のために子供が仕事をやめてしまうようでは本末転倒。その一族は決して栄えることはありません。

 専門職後見人としては司法書士が全国で一番多く就任しています。

 社会福祉士、弁護士などにもお願いすることが可能です。

一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

 実家で一人暮らしの父(母)が心配だ

 お盆に帰省したところ、実家の部屋に高級羽毛布団が5組も積んでありました。

なぜそんなにたくさん買ったのか、父親に理由を聞いても答えはあいまいで、本人もあまり覚えていないようです。

 どうしたらいいですか?

 

 お父様は認知症を発症されている可能性がありますね。

悪質な訪問販売により詐欺的に買わされている恐れがあります。

クーリングオフという解約方法は耳にしたことがありますね。

でも、離れて暮らしているあなたは今後のお父様のことが心配です。

 そんなときに後見人は活躍します。

お父様の財産管理をする後見人は、業者に対して契約そのものの無効を主張し、支払いをしません。

 後見人はこうやって近くに寄り添いながら、お父様の財産を守ります。

 実家で一人暮らしの母(父)が認知症になったようだ

 実家で一人暮らしの母は健康ですが、アルツハイマーとの診断を受けました。

ケアマネージャーさんからは、自宅での生活も困難になり、施設への入所が必要といわれています。

私が帰って手続きをしたいのですが、仕事で遠方にいるため簡単には帰れません。

 どうしたらいいでしょうか?

 

 後見人は財産管理のほか身上保護(しんじょうほご)といって、本人のために施設の入所や病院の入院手続きをすることができます。

もちろん、入所する施設などもご本人の意思を最優先しますからご安心ください。

 空き家になった自宅についても今後どうするのか、お母様の意思を確認しながら後見人が対応いたします。

身近な法律入門 成年後見人の財産管理業務と空き家空き地問題について

任意後見制度

 自分はまだ元気なのだが将来のために

 私は70歳ですが健康が自慢です。

しかし、将来認知症になったらと思うと心配です。

今から後見人を選んでおくことはできますか?

 

 任意後見契約(にんいこうけんけいやく)といって、あらかじめ気に入った人に将来後見人になってもらう約束をすることができます。

また、物事は判断できるが、体が不自由で一人では銀行にもいけない。

誰かに財産管理を任せたいという場合、後見人は選べませんが、信頼できる方と財産管理契約をして日々の入出金の管理を任せる方法もあります。

 詳しくは当事務所までお尋ねください。

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